境さんの学習ログ第1回:測量知識が仕入れ実務で役立った場面

仕入れ営業×測量

このコーナーは、監修者・境(仮名)が測量士補の勉強を続けながら、「これ、実務で見た話とつながったな」と感じた瞬間をそのまま書き留めていく連載です。体系立った解説記事とは違って、今回は日記に近い温度で書いています。特定の物件や取引先が分かるような情報は出しませんが、雰囲気だけでも伝わればいいなと思っています。第1回は、学習の進み具合と、直近で「勉強してて良かった」と思った場面について。


今どこを勉強しているか

正直なところ、まだ全範囲を一周できていない。今は多角測量とトラバース計算のあたりを行ったり来たりしていて、角度と距離から座標を求める計算が、覚えたと思ったら次の週にはまたやり方を忘れている、というのを繰り返している。過去問を解いていても、公式を丸暗記しているだけの問題は解けるのに、少し数字の出し方を変えられると途端に手が止まる。このへんは独学のペースでやっているので、正直しんどいと感じる週もある。

一方で、地図記号や写真測量の分野は、仕事の合間に見る資料と重なる部分があるせいか、思ったよりすんなり頭に入ってくる。得意不得意がはっきり分かれてきた、というのが今の実感だ。

勉強時間は、平日の夜に1時間くらい取れればいい方で、正直これで足りているのかは自分でもよく分からない。参考書を開いても、その日の商談のことが頭に残っていて集中できない日もある。それでも週末にまとめて過去問を解く時間だけは確保するようにしていて、間違えた問題にはふせんを貼って、あとで同じところを繰り返し間違えていないか見返すようにしている。地道すぎて書くほどのことでもないんだけど、この連載ではそういう泥臭い部分もそのまま記録していくつもりだ。

第1回時点の学習の様子。多角測量とトラバース計算に苦戦中、地図記号や写真測量はすんなり入る、平日は夜1時間くらい、週末にまとめて過去問を解きふせんで見返す

週末にまとめて過去問を解くなら、問題が1冊にまとまった過去問集のほうが、ふせんを貼って見返すのにも向いている。参考までに、測量士補の過去問集を1冊挙げておく。

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先週、境界の話が出た商談で感じたこと

先週、商談の中で境界標の話がふっと出てきた場面があった。詳しい経緯は書けないが、隣地との境目に関係する資料を一緒に見ていて、相手が図面上の記号の意味を説明してくれた場面だ。以前の自分なら、たぶん「はあ、そうなんですね」で終わっていたと思う。でも今回は、その記号が示しているものが何となく分かったので、「これってコンクリート杭ですか、それとも金属鋲ですか」というふうに、一歩踏み込んだ質問ができた。

たったそれだけのことなんだけど、相手の説明のトーンが少し変わった気がした。こちらが何も分かっていないと思って話す説明と、多少なりとも前提を共有できていると思って話す説明では、返ってくる情報量が違ってくる。境界標の種類ごとの意味合いは、境界確定についての記事でも整理した内容なんだけど、机上で覚えたことが実際の会話で一瞬でも役に立った、という経験は、正直ちょっと嬉しかった。恥ずかしい話、これまでは「境界標」と一括りにしか捉えていなくて、種類による違いなんて意識したこともなかった。



境界確定とは?境界標の種類と立会いを拒否された時の進め方
境界確定とは?境界標の種類と立会いを拒否された時の進め方

ただ、勘違いしないでほしいのは、これは「測量士補に合格したから」できたことではないという点だ。学習の途中、それも計算問題でつまずきまくっている段階でも、こういう小さな手応えは積み重なる。逆に言うと、資格を取ることそのものよりも、学習の過程で知識が実務の景色と少しずつ重なっていく感覚の方が、今の自分にとっては大きい気がしている。


次回に向けて

次回は、面積計算のところで自分がどうつまずいたか、そしてその計算が仕事で見る地積測量図のどこに対応しているのか、というあたりを書いてみようと思う。学習の進捗によってはまた別の話になるかもしれないが、そのときはそのときで、正直に方向転換したことも含めて記録していきたい。

試験範囲の全体像や、境界・越境まわりの基本的な整理については、ハブ記事である「測量士補の知識は不動産の仕入れ営業にどう活きる?」にまとめているので、この連載で初めて読んでくださった方はそちらもあわせてどうぞ。



測量士補の知識は不動産の仕入れ営業にどう活きる?境界・越境・私道持分の実例
測量士補の知識は不動産の仕入れ営業にどう活きる?境界・越境・私道持分の実例

体系的に学ぶかどうかで迷っている方は、独学と講座それぞれの向き不向きを比較ページでまとめているので、良ければ参考にしてほしい。

3社の違いを比較ページで整理する

講座の中身を具体的に見ておきたい方向けに、計算問題対策まで含むアガルートの測量士補講座の概要も載せておく。

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次回に続きます。


※本連載は監修者(現役の不動産仕入れ営業マン、測量士補試験の受験生)個人の学習記録であり、特定の物件・取引先・企業名を示すものではありません。模試の点数や実績を誇張するものでもありません。土地の境界・越境等に関する個別の判断は、必ず土地家屋調査士・測量士など専門家にご確認ください。

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