測量士補・測量士の対策講座を探し始めると、まずぶつかるのが「結局どこがいいの」という壁だと思います。アガルートアカデミー、東京法経学院、日建学院――名前は知っていても、何がどう違うのか、公式サイトを何度見比べても頭に入ってこない。そんな人のために、この記事では3社の価格・カリキュラム・割引制度を編集部が実際に確認し、できるだけ中立な目線で並べてみました。あわせて、検索されることの多いLEC東京リーガルマインドとユーキャンについても追加で調べたので、後半でまとめて紹介します。
監修には、都内で狭小地を中心に戸建て用地の仕入れを手がける現役の不動産仕入れ営業マン「境(仮名)」さんにコメントをもらっています。日々の土地の仕入れ判断で境界や越境の有無を見極めてきた実務者の視点から、各講座のカリキュラムをどう見るかを語ってもらいました。境さん自身は測量士補試験にこれから挑む受験生でもあり、実績を大きく見せるようなことはしていません。
比較の仕方はいたってシンプルです。各社の公式サイトに載っている価格・コース内容・割引条件・実績数値を実際に見に行き、確認できなかったものは正直に「非公表」「要問合せ」と書く。それだけです。推測で数字を埋めるようなことはしていません。
これから測量士補・測量士を受ける社会人や学生の方はもちろん、独学に限界を感じて講座への切り替えを考えている方、一度講座を受けたけれど次年度は別の講座にしようか迷っている方にも読んでもらえる内容にしたつもりです。
本記事の情報について
価格・カリキュラムは2026年9月15日時点で各社公式サイトを確認して記載しています(LEC東京リーガルマインド・ユーキャンについては2026年9月16日時点で追加確認)。2027年合格目標コースの価格・割引・開講時期は2026年9月27日に再確認しました。キャンペーンや対象年度の切り替えで数字は変わり、東京法経学院の10月1日開講分の期間限定割引は2026年9月30日申込分で終了したため、本記事では一般学費を載せています。実際の申込み前には必ず各社公式サイトの最新情報をご確認ください。本記事は広告(アフィリエイト)を含みます。
1. 結論:3社の早見比較表
先に結論を言ってしまうと、3社にはそれぞれ違う強みがあって、「これさえ選べば間違いない」という1社はありません。まずは価格とカリキュラムの全体像を、比較表でざっと見てみましょう。
測量士補講座の比較表(2026年9月27日再確認)
| スクール | 価格帯(税込) | 合格率の公表 |
|---|---|---|
| ★ おすすめアガルートアカデミー公式サイト › | ライト60,280円/フル85,800円 | あり(85.35%・令和8年度)※母数は受験結果を把握できた受講生のみ。他社と単純比較はできません |
| 東京法経学院 | 基礎力総合43,600円/総合(答練付き)67,300円※一般学費。期間限定の割引は2026年9月30日申込分で終了。10月以降の価格・割引は公式サイトで確認を | 公式サイトでは確認できず |
| 日建学院 | 88,000円(単一コース) | 公式サイトでは確認できず |
| LEC東京リーガルマインド公式サイト › | 通信Web69,300円/通信DVD92,400円/通学併用Web73,700円/通学併用DVD96,800円 | 公式サイトでは確認できず |
| ユーキャン | ―(募集停止中) | ― |
アガルートの85.35%は令和8年度の数字ですが、有料受講生のうちアンケート等で受験結果を把握できた人が母数です。資料請求だけの人は含まれません。他社と単純に比べられる数字ではない点に注意してください。
カリキュラムと割引の中身は、表に詰め込むと読みにくいのでスクールごとに分けました。
表にLEC東京リーガルマインドとユーキャンを加えましたが、ユーキャンについては注意が必要です。「ユーキャン 測量士補」で検索して比較記事にたどり着く人が一定数いるようですが、編集部で2026年9月にユーキャンの公式サイトを確認したところ、測量士補講座は掲載されておらず、2017年8月ごろから長期間、新規募集を停止(休講)している状態だと判断しました。古い比較記事の中にはユーキャンの価格や教材を今も紹介しているものが見受けられますが、本記事執筆時点では申込める状態にないため、選べる講座としては数えていません。詳しくは後半の「その他の選択肢」の章で触れています。
測量士講座の比較表(2026年9月27日再確認)
測量士(上位資格)の講座を扱っているのはアガルートアカデミーと東京法経学院の2社だけで、日建学院は測量士補講座のみの取り扱いです。LEC東京リーガルマインドも編集部が確認した範囲では測量士(上位資格)講座の取り扱いは確認できませんでした。
| スクール | 価格帯(税込) |
|---|---|
| アガルートアカデミー | 総合講義のみ184,800円〜(中上級。入門は217,800円〜)/ライト195,800円〜/フル305,800円 |
| 東京法経学院 | 一般学費170,500円(10月1日開講分の期間限定割引は2026年9月30日申込分で終了。10月以降の割引は公式サイトで確認を) |
数字だけだと分かりにくいので、測量士補講座の価格帯をグラフにしてみました。同じ「安い」でもコースによって数万円の差があることが一目で分かると思います。
2. 講座選びで見るべき5つのポイント
比較表だけでは見えてこない、講座選びの判断軸を整理してみます。
(1) 価格だけで選ばない
アガルート・東京法経学院・日建学院の3社で見ると、測量士補講座は安いもので3万円台(東京法経学院の基礎力総合は一般学費43,600円)、高いものだと9万円近くまで開きがあります。安いコースは答練(演習・添削)が付いていないことが多く、逆に高いコースは模試や答練が手厚い分、価格に上乗せされているという構図です。大事なのは「何が含まれていて何が含まれていないか」を、価格とセットで必ず確認すること。ここを飛ばして値段の安さだけで決めると、あとで演習量の少なさに困ることになります。
(2) カリキュラムの範囲と演習量
測量士補試験は午後試験のみの一発勝負で、計算問題と文章問題(法規・作業規程)がバランスよく出題されます。テキストを読むだけでなく、過去問演習や模試がどれだけ用意されているかは、正直、合否に直結する部分だと思います。アガルートは過去7年分の過去問集を演習の軸に据え、東京法経学院は上位コースに科目別答練と公開模試を組み込み、日建学院は前年度の重要問題に絞った対策講義を用意する――と、演習の設計思想は3社それぞれで違います。
(3) 合格率・実績の公表条件を読む
「合格率◯%」という数字を見たら、まず「誰を母数にした数字なのか」を確かめてください。アガルートが公表している85.35%(令和8年度)は、有料受講生のうち、合格発表後のアンケートや合格者特典の申請で受験結果を把握できた人だけを対象にした数値です。資料請求だけした人や、無料講座しか受けていない人は含まれていません。東京法経学院と日建学院については、編集部が確認した範囲では、測量士補講座単体の具体的な合格率は公式サイトで見つかりませんでした(2026年9月時点)。数字がないこと自体が悪いわけではなく、比較の土台に乗せていい数字かどうかを見極めることのほうが大事です。
(4) 通信か通学か、質問対応の有無
3社とも基本は映像講義による通信教育ですが、日建学院は全国に校舎を持つ資格予備校で、測量士補講座も校舎によっては同じ講義を教室で視聴したり相談したりできることがあります(要予約・対応校舎は要確認)。近くに校舎がある人にとっては、通信講座であっても「対面で質問できるかもしれない」というのは、地味に安心材料になるはずです。
(5) 併願・ステップアップを考えているか
測量士補と土地家屋調査士は関連が深い資格で、東京法経学院は「測量士補+土地家屋調査士」のセット講座を用意しています。LEC東京リーガルマインドも同じように、土地家屋調査士講座をメインに測量士補をセットで学べるW合格コースを持っていて、この分野に関してはむしろLECのほうが主力商品に近い位置づけのようです(詳しくは後半の「その他の選択肢」で触れます)。将来的に土地家屋調査士も視野に入れている人は、こうしたセット設計も比較材料になるでしょう。ちなみに、測量士補合格者が土地家屋調査士試験の午前試験を免除される制度と、測量士補から測量士へのキャリアパス(実務経験による資格取得ルート)はまったく別の制度です。混同しやすいところなので、測量士補から測量士へのキャリアパスを整理した記事でも詳しく触れています。
アガルートアカデミーも土地家屋調査士講座を開講しています。調査士まで続けて目指すなら、東京法経学院・LEC・アガルートの調査士向けコースを見比べて計画を立てるのも手です。
3. 実質価格で比較する(割引・キャンペーン適用後)
比較表に載せた価格は、あくまで基準となる価格です。割引条件を当てはめると、実際に払う金額はもう少し変わってきます。以下は2026年9月27日時点の一例としての試算で、適用できるかどうか・併用できるかどうかは申込み時期や条件によって異なります。最新価格は必ず公式サイトで確認してください。
| コース | 基準価格 | 割引適用後 |
|---|---|---|
| アガルート ライトカリキュラム | 60,280円 | ―(受験経験者割引10%OFF・他校乗換割引20%OFFあり。対象コースは公式の割引ページで要確認) |
| 東京法経学院 基礎力総合コース | 43,600円 | ―(10月1日開講分の割引は9月30日申込分で終了。10月以降は公式サイトで確認) |
| 東京法経学院 総合コース(答練付き) | 67,300円 | ―(10月1日開講分の割引は9月30日申込分で終了。10月以降は公式サイトで確認) |
| 日建学院 測量士補Webコース | 88,000円 | ―(公式サイトに明記なし。校舎に要問合せ) |
| LEC 合格パック(通信Web) | 69,300円 | ―(おためしWeb受講後のWeb申込で5,000円割引クーポンあり。ほかは時期により変動) |
割引そのものにも条件があります。
- アガルートには他校乗換割引(20%OFF)もありますが、乗換元に条件があるので誰でも使えるわけではありません。どの割引がどのコースに使えるかは年度によって変わることがあるため、申し込む前に公式の割引ページで確認してください。
- 東京法経学院の値下げは開講時期に紐づく期間限定価格です。2026年10月1日開講分の割引(最大10%)は、2026年9月30日申込分で終了しました。それ以降の開講分の割引率は編集部では確認できていないので、申込むタイミングで公式サイトの表示価格を確認してください。
- 日建学院はキャンペーンの有無が時期によって変わりそうなので、資料請求のときに聞いてみるのが確実だと思います。
- LECはおためしWeb受講のあとにWebで申し込むと5,000円割引クーポンがもらえます(5万円以上の講座が対象)。ただし対象年度やキャンペーン内容によって条件が変わるため、こちらも公式サイトで直接確認するのが確実です。
こんなふうに、同じ「〇〇コース」でも「一般学費」と「期間限定価格」が併記されているケースが多いので、比較サイトの数字だけで判断せず、申込み直前に公式サイトの表示価格をもう一度確認する癖をつけておくと安心です。
4. アガルートアカデミーの特徴と注意点
価格とカリキュラム
2027年合格目標の測量士補講座は、ライトカリキュラム60,280円、フルカリキュラム85,800円(いずれも税込)です。フルカリキュラムには総合講義に加えて、令和2年〜令和8年の過去7年分の過去問集、計算問題・文章問題それぞれに特化した演習講座、実力診断模試が含まれています。他校からの乗換割引(20%OFF)や受験経験者割引(10%OFF)、分割払い(手数料無料)にも対応していて、実質的な負担額はキャンペーンの時期によって変わってきます。
測量士講座は入門(初学者向け)と中上級(学習経験者向け)の2系統があり、それぞれに総合講義のみ・ライト・フルの3段階が用意されているので、価格帯は18万円台から30万円台までかなり幅があります。オプションで定期カウンセリング(有料)も選べます。
メリット
- フルカリキュラムは合格すれば受講料が全額返ってくる(合格特典。税抜価格が対象で、合格体験記と実名・顔出しのインタビュー出演が条件。ライトは対象外)
- オンライン完結で場所を選ばず学習できる
- 過去問を年度別にまとめた教材があり、演習量を確保しやすい
- 合格率(自己申告ベース)や出題カバー率など、実績数値の開示に積極的
- 他資格(土地家屋調査士など)の講座ラインナップも豊富で、資格予備校としての運営基盤が大きい
デメリット・注意点
- 対面での質問窓口がなく、質問はオンラインのフォーム等が中心になる
- フルカリキュラムはコース内で最も価格が高く、答練量が少ない他社の下位コースと比べると割高に感じる場合がある
- 公表される合格率は「受験結果を把握できた受講生」が母数であり、受講生全体の実績を保証する数値ではない点は理解しておく必要がある
監修者・境さんのコメント
境さんは、仕入れ営業をしながら学ぶ立場として、スキマ時間にスマホで講義を進められる形はありがたいと見ている。ただ、過去問7年分を本当にやり切るにはそれなりに時間がかかるため、「フルカリキュラムを買えば安心」と考えるより、自分がどれだけ演習に時間を割けるかを先に考えてから選ぶほうがよいという。境さん自身も、各社の教材を見比べながらそのペース配分を試している最中だ。
アガルートが向いている人
- 独学よりは効率的に、かつオンラインで完結させたい人
- 過去問演習の量を重視する人
- 割引制度(乗換・受験経験者)を活用してコストを抑えたい人
5. 東京法経学院の特徴と注意点
価格とカリキュラム
東京法経学院は、土地家屋調査士・司法書士・行政書士なども扱う老舗の資格予備校です。測量士補講座「新・最短合格講座2027」には、基礎力総合コース(一般学費43,600円)と、答練・公開模試が付く総合コース(一般学費67,300円)の2段階が用意されています。この割引価格は2026年10月1日開講分(9月30日申込まで・最大10%割引)のもので、それ以降の開講分の割引率は公式サイトで確認してください。総合コースには条件付きの全額返金制度もついています。教材は過去問集・提出課題に加えて数学の基礎をおさらいする副教材がセットになっており、映像はダウンロード形式で提供されます。
測量士講座「最短合格講座[総合編]2027」は一般学費170,500円で、2026年10月1日開講分の期間限定割引(最大40%)は9月30日申込分で終了しました。10月以降の割引は公式サイトで確認してください(5万円返金の選択制プランもあります)。同社は「午前の択一式を固めることが合格の近道」という方針をはっきり打ち出していて、記述式は代表的な問題に絞って対策する設計です。
メリット
- 基礎力総合コースは3社の中でも価格が抑えられており、初めて講座を検討する人が試しやすい
- 上位の総合コースには答練・公開模試・全額返金制度がセットになっており、演習量を増やしたい人にも対応できる
- 測量士補+土地家屋調査士のセット講座があり、併願・ステップアップを考えている人に選択肢がある
- 老舗予備校としての教材作成・過去問分析のノウハウが蓄積されている
デメリット・注意点
- 測量士補講座単体の具体的な合格率は、編集部が確認した範囲では公式サイトに明記されていない(2026年9月時点)
- コースの種類・割引条件(開講時期による割引、対象年度による価格差など)が複雑で、申込み時に自分が対象とする年度・コースを間違えないよう注意が必要
- 割引前の一般学費で見ると、総合コース(答練付き)はアガルートのライトカリキュラムとほぼ同水準になる
監修者・境さんのコメント
境さんは、「午前の択一式を固める」という方針は実務の目線で見ても納得感があると見ている。仕入れの現場でも、基本的な数値や公式を押さえている人のほうが、境界や測量の話が出たときに慌てないからだという。ただ、合格率の数字がサイト上で見当たらなかったので、そこは資料請求で直接聞いてみるのもよいと話している。
東京法経学院が向いている人
- できるだけ費用を抑えて講座を試したい人
- 答練・模試による演習量を重視する人
- 測量士補と土地家屋調査士を将来的に併せて考えている人
6. 日建学院の特徴と注意点
価格とカリキュラム
日建学院は一級・二級建築士や宅建士講座で全国的に知られる資格予備校で、測量士補講座はWebコースのみの提供です(2026年9月時点で測量士講座の取り扱いは確認できませんでした)。価格は88,000円(税込)で、学習期間は配信開始(2026年12月14日)から本試験(2027年5月予定)までの約5か月を想定しているようです。教材は12月中旬から順次発送されます。カリキュラムは「基礎講義→本講義→前年度重要問題対策講義→模擬試験」の4段階学習システムで組まれています。
メリット
- 全国に校舎網を持つ資格予備校が運営しており、校舎によっては同一内容の講義を教室で視聴・相談できる場合がある(要予約・対応可否は校舎により異なる)
- 前年度の重要問題に特化した対策講義があり、直近の出題傾向を踏まえた総仕上げがしやすい
- 建築・不動産関連の他資格(建築士・宅建士など)講座を持つ予備校であり、隣接領域を含めた資格取得の相談がしやすい
デメリット・注意点
- コースが単一(Webコース一本)で、アガルートや東京法経学院のように価格帯を段階的に選べない
- 88,000円という価格は、3社の測量士補講座の中では上位コース(答練・模試付き)に近い水準
- 測量士補講座単体の合格率は、編集部が確認した範囲では公式サイトに明記されていない(2026年9月時点)
- 測量士(上位資格)講座がないため、将来的に測量士まで目指す人は別途講座を検討する必要がある
監修者・境さんのコメント
境さんは、実際に校舎に足を運べる可能性があるのは、独学に近い不安を感じている人には心強いポイントだと見ている。自分は講座を使うならオンラインで完結させたい派だというが、「映像だけだと続けられるか不安」という人には検討する価値のある選択肢だという。
日建学院が向いている人
- 近くに校舎があり、対面での相談や質問をしたい人
- コースが1つに絞られているシンプルな選び方をしたい人
- 建築士・宅建士など他資格とあわせて資格予備校を選びたい人
7. その他の選択肢:LEC東京リーガルマインド・ユーキャン
先ほどの比較表に名前を加えたLEC東京リーガルマインドとユーキャンについて、もう少し詳しく触れておきます。この2社は「測量士補 通信講座」を調べる過程で名前を見かけることが多い一方、当メディアではこれまで単独で扱っていなかったので、今回まとめて確認しました。
LEC東京リーガルマインド
LECは司法試験や公務員試験、宅建士など幅広い資格講座を展開する大手予備校で、土地家屋調査士講座の一部として測量士補講座を提供しています。単体の講座は「測量士補合格パック」で、スピード解法講座(16講座)と解法技巧講座(2講座)、公開模試がセットになっており、2027年合格目標の価格は通信Webで69,300円、DVDだと92,400円、提携校での通学を併用すると73,700円〜96,800円になります(いずれも税込、2026年9月確認時点)。おためしWeb受講のあとにWebで申し込むと5,000円割引クーポン(5万円以上の講座が対象)がもらえるほか、2027年の測量士補試験に合格した受講生には合格お祝い金5,000円(または土地家屋調査士合格コースで使える1万円割引クーポン)の制度もあります。24時間質問できる「教えてチューター」制度や、学習の進捗を管理できるWeb学習システムも用意されています。
調べていて意外だったのは、LECの場合、測量士補単体よりも「土地家屋調査士&測量士補 W合格コース」のほうが主力商品に近い印象を受けたことです。これは土地家屋調査士試験をメインに据えつつ測量士補試験も同時に対策できるコースで、測量士補合格者が土地家屋調査士試験の午前試験を免除される制度をそのまま活かした設計になっています。価格はコースの種類(初学者向け・学習経験者向けなど)によって幅があり、編集部が確認できた範囲では数十万円規模になるようで、単体の測量士補講座だけを探している人にはやや大がかりに感じられるかもしれません。将来的に土地家屋調査士も見据えている人には検討する価値がありますが、まずは測量士補だけを取りたいという人には、アガルートや東京法経学院の単体講座のほうが比較しやすいはずです。合格率などの実績数値は、編集部が確認した範囲では公式サイトに具体的な公表が見当たりませんでした。
ユーキャン
「ユーキャン 測量士補」という組み合わせも一定数検索されているようですが、結論から言うと、2026年9月時点でユーキャンの測量士補講座は選択肢に入りません。編集部がユーキャンの公式サイトを確認したところ、トップページの講座ジャンル一覧にも、講座検索の結果にも測量士補の記載が見当たらず、複数の情報源を照らし合わせた結果、2017年8月ごろから長期間、新規の募集を停止(休講)している状態だと判断しました。かつては動画講義を持たず、テキストと問題集を中心にした教材構成で、他社より低価格という独自のポジションを取っていたようですが、今は新規に申し込むことができません。ネット上の比較記事の中には、当時の価格や特徴を今も載せたままのものが見受けられるので、「まだやっているはず」と思い込んで資料請求しようとすると無駄足になる可能性があります。もし将来的に講座が再開されれば、当メディアでも確認でき次第、情報を更新します。
監修者・境さんのコメント
境さんによると、LECは調査士とセットの講座が中心だ。仕入れの実務では境界確認や越境のトラブルで調査士にお世話になる場面が多く、測量士補の次に調査士まで視野に入れている人には合理的な組み合わせだと見ている。ユーキャンは、名前を知っていて今もやっているだろうと思って調べ始めたが、休講中だと分かって拍子抜けしたという。比較サイトの情報をそのまま信じず、公式サイトで今も申し込めるかを確認する癖は、講座選びに限らず大事だと感じている。
8. タイプ別診断:あなたに合う講座はどれ?
- とにかく効率重視・オンライン完結でOK → アガルートアカデミーのライトカリキュラムが候補になります。演習量をもっと増やしたいなら、フルカリキュラムも検討してみてください。
- 費用を抑えつつ、演習量も確保したい → 東京法経学院が候補です。答練まで欲しいなら最初から総合コース(一般学費67,300円)、まず費用を抑えたいなら基礎力総合コース(一般学費43,600円)。
- 通学・対面相談の可能性を残しておきたい → 日建学院のWebコースは、校舎によって対面フォローが受けられる可能性がある点が特徴です。事前に最寄り校舎の対応可否を確認してください。
- 土地家屋調査士も視野に入れている → 東京法経学院のセット講座か、LEC東京リーガルマインドのW合格コースが候補になります。測量士補の午前試験免除制度をどう活かすか、詳しくは各社に確認してみてください。
- 独学と迷っている → 講座費用をかけずに市販テキスト・過去問集で学習する道もあります。独学と講座どちらが自分に合うかは、学習に充てられる時間や数学(計算問題)への苦手意識によって変わるところです。この判断軸は測量士補は独学で合格できる?勉強法とスケジュールで詳しく扱っています。
9. 測量士補と測量士、どちらの講座を選ぶべき?
測量士補は午後試験のみの資格で、合格後に実務を積みながら上位資格の測量士を目指すのが一般的なキャリアパスです。一方の測量士は午前(択一式)・午後(記述式)からなる試験で、測量業者の主任技術者になれるなど、独立や事業運営に直結する資格です。
「まず測量士補から」という人が大半ですが、実務経験や学習状況によっては測量士講座に直接挑戦する人もいます。両資格の違いや、測量士補から測量士へ進むキャリアパス(実務経験ルート)については、測量士補から測量士になるには?実務経験だけではなれない理由と2つのルートで詳しく解説しています。
また、不動産の仕入れ営業という実務の視点から測量士補の知識がどう役立つかをまとめた測量士補の知識は不動産の仕入れ営業にどう活きる?も、監修者・境さんの実例を交えて公開しています。講座選びだけでなく、資格を取ったあとにどう活きるかも、判断材料のひとつにしてみてください。
10. 申込みから受講開始までの流れ
いつ申し込めばいい? 2027年5月試験から逆算した目安
測量士補試験は例年5月に行われます。独学の記事でも紹介したとおり、合格までの学習時間は200時間前後・期間にして3〜6か月がよく挙げられる目安です。2027年5月の試験から逆算すると、1日1〜2時間ペースなら遅くとも年明け、1日30分〜1時間ペースなら11月ごろまでには学習を始めたい計算になり、秋〜年明けに講座を申し込む人が多いのもこのためです。各社の日程も、東京法経学院は10月1日開講分が9月30日申込締切(割引対象)、日建学院は2026年12月14日配信開始、アガルートとLECは2027年合格目標コースの申込みをすでに受け付けています(2026年9月27日確認)。割引の締切や開講日から逆算して、自分のペースで間に合う時期に申し込むのがおすすめです。
3社とも基本的な流れは大きく変わりません。
- 公式サイトで気になる講座のコース・価格・割引条件を確認する
- 不明点があれば資料請求または問合せフォームで質問する
- 対象年度(2027年試験対象など)とコース(フル/ライト、基礎力総合/総合など)を間違えないように選んで申込む
- 講座によっては開講日(日建学院は2026年12月14日配信開始、東京法経学院は10月1日開講分など)が決まっているため、申込みのタイミングを確認する
- 分割払いを希望する場合は、対応の有無・手数料を事前に確認する
特に東京法経学院のように「対象年度」と「コース」を別々に選ぶ形式だと、うっかり前年度対象や不要なプランを選んでしまうこともあるので注意してください。
11. よくある質問
Q. 分割払いはできますか?
A. アガルートは教育クレジットローン(信販会社:ジャックス)・クレジットカード分割・あと払い(Paidy)に対応しており、教育クレジットローンは12回払いまで分割手数料が無料です(要審査、13回以上は手数料発生)。東京法経学院も教育クレジットローンによる分割払いが可能です。日建学院については、分割払いの可否を含めて公式サイトか校舎に直接問い合わせてみてください。一括払いが厳しい場合の選択肢はアガルートのレビュー記事でも詳しく整理しています。
Q. 割引は併用できますか?
A. アガルートの他校乗換割引と受験経験者割引が併用できるかどうか、東京法経学院の開講時期による割引条件などは、対象年度や申込み時期によって変わってきます。申込み前に、必ず公式サイトで最新の適用条件を確認してください。
Q. 独学でも合格できますか?
A. 可能です。実際に独学で合格している受験者もいます。ただ、計算問題に苦手意識が強い人や、学習時間の確保が難しい社会人の場合、講座で演習量とペース管理をサポートしてもらったほうが、結果的に近道になるケースもあります。詳しくは独学vs講座の比較記事で解説しています。
Q. 測量士補と測量士、講座費用はどれくらい違いますか?
A. アガルート・東京法経学院・日建学院の3社で見ると、測量士補講座は3万円台〜9万円弱(LECは通信DVDだと92,400円)、測量士講座は10万円台〜30万円台と、測量士講座のほうが総じて高額です。出題範囲や演習量が増える分、価格差も大きくなっているようです。
Q. 合格率が公表されていない講座は避けるべきですか?
A. 一概には言えません。合格率を公表していないからといって、実績が悪いとは限らないんです。単に集計・公表をしていないだけの可能性もあります。判断材料としては、合格率よりもカリキュラムの中身(演習量・答練・模試の有無)や、自分の学習スタイルとの相性を重視したほうがいいと思います。
Q. 受講期間や視聴期限はありますか?
A. 各社とも対象となる試験年度(2027年試験対象など)に合わせて受講期間・視聴期限が設定されています。日建学院のWebコースは配信開始(2026年12月14日予定)から本試験(2027年5月予定)まで約5か月が目安です。アガルート・東京法経学院も対象年度ごとに販売期間・開講時期が区切られているため、申込み前に自分が受験する年度と講座の対象年度が一致しているか必ず確認してください。
Q. ユーキャンの測量士補講座は今も申し込めますか?
A. 編集部で確認した範囲では、2026年9月時点で申込みはできません。2017年8月ごろから長期間、募集を停止(休講)している状態です。ネット上には当時の価格や教材の情報を載せたままの記事も見られるので、「探せばまだ申し込める」と思い込まず、必ずユーキャン公式サイトで最新の開講状況を確認してください。
12. まとめ
3社とも一長一短で、「これが絶対の正解」というのはありません。価格の安さだけでなく、含まれる演習量・割引条件・通学の可否・合格率公表の有無まで確認したうえで、自分の学習スタイルに合う講座を選んでください。LEC東京リーガルマインドは土地家屋調査士とのダブルライセンスを見据える人に、ユーキャンは現時点では選択肢に入らない、という点もあわせて覚えておいてもらえたらと思います。
監修者・境さんより
「仕入れ営業の実務では、境界や越境、私道持分といった話が土地の値付けに直結する場面が実際に少なくありません。この記事の監修にあたって各社の資料を見比べたのも、そうした現場感覚と照らし合わせるためです。測量士補試験にはこれから挑む立場ですが、資格を取る・取らないに関わらず、こうした知識が実務でどう活きるかは、また別の記事で具体的に書いてみたいと思います。」
最終的には、価格・カリキュラム・学習スタイルの3点を自分の状況に照らし合わせて決めるのがいいと思います。迷ったら、まずは各社の資料請求や無料体験から比較してみてください。
出典・参考情報(2026年9月15日確認、LEC・ユーキャンは9月16日確認、2027年合格目標の価格・割引・開講時期は9月27日再確認)
- 国土地理院「令和8年測量士補試験の合格者を発表」(受験者数12,269名、合格者数5,447名、合格率44.4%)
- アガルートアカデミー 測量士補試験講座 公式サイト(価格・カリキュラム・割引制度)
- アガルートアカデミー 測量士補試験講座「合格者の声」ページ(合格率85.35%とその算出条件)
- アガルートアカデミー 測量士試験講座 公式サイト(価格・出題カバー率98.7%)
- アガルートアカデミー「土地家屋調査士試験・測量士補試験対策講座|合格特典」(2027年合格目標、全額返金・お祝い金1万円の条件。2026年9月28日確認)
- 東京法経学院 測量士補 新・最短合格講座2027 申込みページ(価格・コース内容)
- 東京法経学院 測量士 最短合格講座[総合編]2027 申込みページ(価格)
- 日建学院 測量士補コース案内ページ(価格・カリキュラム)
- LEC東京リーガルマインド 測量士補合格パック オンラインショップページ・土地家屋調査士/測量士補 講座一覧ページ(価格・カリキュラム・W合格コースの有無)
- ユーキャン公式サイト トップページ・講座ジャンル一覧(測量士補講座の掲載有無)
- 2026年9月27日の再確認分:アガルート(https://www.agaroot.jp/chousashi/sokuryoshiho_nyumon/)、東京法経学院(https://www.thg.co.jp/soku/school/class/saitan.htm)、日建学院(https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/survey/course/kobetsu)、LEC(https://www.lec-jp.com/chousashi/kouza/start/sokuryoushiho/speed.html)。いずれも編集部の作業環境から公式ページを直接開けなかったため、公式ページを対象にした検索結果の要約で確認しています
※上記の価格・数値は執筆時点のものです。各社の公式サイトで最新情報をご確認のうえお申込みください。







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