結論から先に言うと
測量士補試験の持ち物は「受験票・鉛筆またはシャープペンシル(HBまたはB)・消しゴム・鉛筆削り・直定規・時計」の6点があれば最低限は足ります。ただし電卓は使用不可という制度上の注意点があり、これを知らずに計算問題の対策を進めると当日焦ることになります。持ち物を揃えたら、次に大事なのは学習の中身です。独学で演習量に不安が残る方は、比較ページで各社のカリキュラムを見比べておくと判断がしやすくなります。
「測量士補試験の持ち物」で検索している人の多くは、「当日忘れ物をして焦りたくない」「電卓は本当に使えないのか」「会場まで車で行ってはいけないのか」といった、地味だけど当日になって初めて困るポイントを知りたいのだと思います。本記事は、国土地理院が公表している「令和8年測量士・測量士補試験受験案内」の記載内容をもとに、机の上に置けるもの・カバンに入れておくと安心なもの・持ち込めないもの・当日のスケジュールと注意点を、編集部が実際に受験案内PDFの原文を確認したうえでまとめました。
本記事の情報について
本記事の持ち物・当日の注意点は、2026年9月16日時点で確認できる国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験受験案内」の内容に基づいています。次回(令和9年)試験の受験案内はまだ公表されていないため、細かいルールが変更される可能性があります。出願前・受験前には必ず、届いた受験票と最新の受験案内をご自身で確認してください。本記事は広告(アフィリエイト)を含みます。
1. まずは一覧で確認:持ち物チェックリスト
細かい理由はこのあと説明しますが、先に全体像を一覧にしておきます。試験前日、これを見ながらカバンの中身を確認してみてください。
| 分類 | 持ち物 | 備考 |
|---|---|---|
| 必須 | 受験票 | 忘れた場合は当日会場の受付で再発行可能 |
| 必須 | 鉛筆またはシャープペンシル(HBまたはB) | マークシート用。複数本あると安心 |
| 必須 | 消しゴム | 予備を1つ持っておくと安心 |
| 推奨 | 鉛筆削り | 電動式・大型のもの・ナイフ類は不可 |
| 推奨 | 直定規 | 三角定規・三角スケール・折りたたみ式は不可。直定規の複数使用は可 |
| 必須 | 時計 | 時計機能のみのものに限る。スマートウォッチ等は不可 |
| 持込可 | 蓋付きペットボトル(500ml程度)1本 | 水分補給用。机上に容器は置けない |
| 持込可 | ハンカチ・ティッシュ | ポケットに入れず、中身を出した状態で机上に置く |
| 持込可 | 拡大鏡(ルーペ・虫眼鏡)・目薬 | 必要な人のみ |
| 不可 | 電卓 | 測量士補試験では使用不可(3章で詳述) |
| 不可 | 携帯電話・スマートフォン | 電源を切ってカバンへ。時計代わりも不可 |
| 不可 | 耳栓 | 試験管理員の指示が聞き取れなくなるため不可 |
以下、それぞれの項目について、見落としやすいポイントを補足していきます。
2. 机の上に置けるもの
国土地理院の受験心得では、机上に置けるものが具体的に列挙されています。逆にいうと、ここに書かれていないものは基本的に机の上には出せない、と考えておいたほうが安全です。
受験票は言うまでもなく必須です。受験番号・試験会場が記載されており、これがないと本来は試験室に入れません。4月下旬以降に自宅へ発送される流れですが、届かない場合や紛失した場合は、当日会場の受付で再発行の手続きができます(詳しくは8章で解説します)。
鉛筆・シャープペンシルは、HBまたはBの指定です。マークシート方式の解答用紙に対応した濃さの指定で、芯が薄すぎると読み取りエラーの原因になります。1本だけだと本番中に芯が折れたときに困るので、2〜3本、あるいは替え芯付きのシャープペンシルを用意しておくと安心です。
鉛筆削り・消しゴムのうち、鉛筆削りは電動式・大型のもの・ナイフ類が不可とされています。手のひらサイズの手動式を選んでおけば問題ありません。消しゴムに指定はありませんが、こちらも予備を1つ持っておくと安心です。
直定規は、三角定規・三角スケールが不可、折りたたみ式や目盛り以外の表示があるものも不可です。逆に、直定規であれば複数本の使用が認められています。応用測量の計算問題では作図が絡む場面もあるため、使い慣れたものを用意しておきましょう。
時計は、時計機能のみのものに限られます。スマートウォッチなど通信機能・撮影機能を持つものは不可で、さらにアラームなど音が出る機能の使用も認められていません。普段スマートウォッチしか使っていない人は、試験当日だけアナログかデジタルのシンプルな時計を用意する必要があります。
3. 電卓は使えない ― 測量士補試験でいちばん見落とされやすい注意点
測量士補試験では、電卓の使用が一切認められていません。計算問題(測地測量・応用測量分野)は避けて通れない分野なので、「当日会場で電卓を使って解けばいい」と思い込んでいると、本番で大きくつまずくことになります。
ちなみに上位資格の測量士試験では電卓が使えますが、これも自分の電卓を持ち込めるわけではなく、国土地理院が用意した指定電卓(カシオ製、ルート機能付き、sin・cos・tanなし)に限られます。「測量士補は電卓自体が使えない」「測量士でも自分の電卓は持ち込めない」という2点は、市販の対策本でも見落とされがちなので、計算問題の学習を始める前に必ず押さえておいてください。この点は基礎解説記事「測量士補とは?受験資格・試験概要 完全ガイド」でも触れていますが、本番でどう対策するかという意味では、日頃から暗算・筆算に慣れる形で計算問題の演習を積んでおくしかありません。
電卓なしで計算問題を解くパターンそのものについては、別記事「測量士補試験の計算問題パターン・公式一覧」で分野ごとに整理しています。
試験直前の仕上げには、電卓を使わずに本番と同じ形式の過去問を解いて、手計算のペースをつかんでおくのが効果的です。過去問をまとめて演習したい方は、次のような過去問集を1冊手元に置いておくと便利です。
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4. カバンに入れておくと安心なもの
机の上には出せなくても、持っていくこと自体は問題ないものもあります。
- 蓋付きペットボトル(500ml程度)1本:試験中の飲食は原則禁止ですが、水分補給用に限り認められています。ただし机の上に容器を置いたままにはできず、蓋を閉めて足元に置く必要があります。ペットボトルカバー、缶・瓶・水筒での持ち込みは不可です。
- ハンカチ・ティッシュ:ポケットに入れたままではなく、中身を出した状態で机の上に置くルールになっています。
- 拡大鏡(ルーペ・虫眼鏡)・目薬:図面や細かい数値を確認する際に使う人は持参できます。
- 上着:試験時間は3時間あり、会場の空調は読めないため、羽織れるものがあると安心です(受験案内に明記はありませんが、実務的な備えとしておすすめします)。
なお、筆箱などそのほかの私物は、机の上にも机の中にも置かず、必ずカバンにしまうルールです。会場での筆記用具の貸し出しはないので、忘れ物がないよう前日にこの記事のチェックリストで確認しておきましょう。
5. 持ち込めない・使えないもの
- 携帯電話・スマートフォン:試験中の使用は全面禁止です。電源を切ってカバンにしまう必要があり、時計として使うことも認められていません。電源が入っていることが発覚すると、不正行為とみなされる場合があります。
- 耳栓:試験管理員の指示が聞き取れなくなるという理由で使用できません。
- ガム・飴などの飲食物:持込可のペットボトル以外の飲食は原則禁止です。
- 周囲の生活音への配慮を期待できない点:持ち物の話からは少し外れますが、受験案内には「試験中に発生する日常的な生活騒音等(足音・発言・咳・くしゃみ・電卓の打音など)について救済措置は行わない」と明記されています。静かな環境で過去問演習をしている人ほど、本番の環境音に驚かないよう心の準備をしておくとよいでしょう。
6. 当日のスケジュールと入室のルール
測量士補試験は午後の試験です(令和8年試験では午後1時30分〜4時30分、測量士は午前・午後の両方で実施)。試験室には試験開始の1時間前から入室でき、試験に関する説明があるため、開始30分前までには入室しておく必要があります。
見落とされがちですが、1時間以上遅刻すると受験そのものができなくなります。交通機関の遅延は避けられないこともあるため、会場までのアクセス・所要時間は前日までに必ず確認し、開始1時間前に到着できるくらいの余裕を持って家を出ることをおすすめします。なお、試験問題集は終了時刻まで在室した場合に持ち帰れるので、余白に自分の解答をメモしておくと、当日夜から出る解答速報での自己採点に使えます(手順は解答速報の確認先と自己採点のやり方をまとめた記事で解説しています)。
7. 会場までは公共交通機関で ― 自家用車での来場は禁止
国土地理院の案内では、試験会場へは公共交通機関を使い、自家用車などでの来場は禁止とされています。貸切バスで来る場合でも、試験会場内には駐車できません。駐車違反等の呼び出しで教室を離れると再入室もできないため、車での来場は選択肢に入れないほうが無難です。試験会場は毎年同じとは限らないため、受験票が届いたら最寄り駅・バス停からのアクセスと所要時間を早めに調べておきましょう。
8. 受験票が届かない・なくした場合
受験票は例年4月下旬以降に発送されます。令和8年試験では、5月7日を過ぎても届かない場合は国土地理院の問い合わせフォームから、5月14日までに連絡するよう案内されていました。発送時期や問い合わせ期限は年度によって前後する可能性があるため、実際の日付は届いた受験案内でご確認ください。また、受験票を紛失してしまった場合でも、試験当日に会場の受付で再発行の手続きができるので、過度に焦る必要はありません。
9. 監修者・境さんのコメント
境さんが受験案内を読んで一番意外だったのは、電卓が使えない点だったという。仕事柄、数字を扱うとつい電卓に頼る癖があるので、計算問題の練習を始める段階から電卓なしを前提にしておかないと、本番でペースが崩れそうだと感じている。直定規や鉛筆削りの細かい制限まで受験案内に書かれているため、対策本やブログの情報だけに頼らず、一次情報を一度は自分の目で確認することを勧めている。
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10. まとめ
測量士補試験の持ち物は、受験票・鉛筆またはシャープペンシル(HBまたはB)・消しゴム・鉛筆削り・直定規・時計の6点が基本です。電卓は使えないこと、スマートウォッチや携帯電話は時計代わりにもできないこと、会場へは公共交通機関以外での来場ができないことなど、当日になって初めて知ると焦る注意点がいくつもあります。前日にこの記事のチェックリストで持ち物を確認し、当日は開始1時間前を目安に余裕を持って会場入りしましょう。
持ち物の準備と同じくらい大事なのが、電卓なしで計算問題をどう乗り切るかという学習の中身です。独学で演習量に不安がある方は、比較ページで各講座のカリキュラムを確認してみてください。
出典・参考情報(2026年9月16日確認)
- 国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験について(受験案内)」(試験日時・試験地)
- 国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験受験案内」PDF(受験票の交付・受験時の注意事項・持参するもの・電卓の使用について・その他の注意事項)
- 国土地理院「試験及び登録に関するQ&A」(受験票の再発行等)
※制度・持ち物のルールは変更される場合があります。受験前には必ず、届いた受験票と最新の受験案内をご自身で確認してください。






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